四国丸善商事株式会社の社長

 紙の町、四国中央市で祖父が創業した丸善商事株式会社も私で三代目を迎え、継続・発展の歴史を紡いできました。今日現在を迎えることができているのも、地域の皆様方や、取引先関係各社のお陰であります。

昨今、環境に対する取り組みは、世界全体の国際的な取り組みとなっています。創業当時、地元製紙会社が使用する古紙原料を集荷・加工・販売する経営視点であった弊社も、時代とともに地域環境や地球環境を意識した経営に変化しています。弊社の存在意義も利益重視の考えから環境と利益の両立を意識した経営に変化してまいりました。

 今日、全世界共通の取り組みであるSDGs(持続可能な開発目標)もまさに経済的発展と環境の両立を目指す考え方です。開発すれば環境に変化が起こる。その変化によって人間を含むすべての生物の生存に危険信号が灯っているのが現在の地球環境です。

二酸化炭素などの地球温暖化効果ガスの削減目標も全世界、それぞれの国で定められました。日本では2030年までに温暖化効果ガスを46%削減(2013年比)する目標を立て、2050年には排出ゼロを目指すと宣言されました。

 弊社の事業は古紙のリサイクルを祖業としています。古紙のリサイクル利用促進により限りある資源の有効利用に繋がります。また、リサイクルによる廃棄物の削減効果も重要です。現状、日本の廃棄物リサイクルは燃焼系リサイクル(サーマルリサイクル)が大半を占めていますが、世界の国々からは素材そのもの再生利用を求められています。素材での再生利用を行うためには、排出元に対するリサイクル教育実施による排出元分別、集荷後の工場内選別、保管・出荷管理が重要であり、弊社が長年の経営で身に着けてきた知識が十分に活かされる分野であると考えます。これまで地域で生かされてきたリサイクルの知識を日本全国や世界の国々でも活かされるように社業発展に努めてまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

                              丸善商事株式会社

                              代表取締役 石川義浩